豆の日

 日本には昔から、旧暦の8月15日に「十五夜」、9月13日に「十三夜」という、月を見る風習がありました。お月見のお供えものと言えばお団子ですが、昔はちょうどその時季に収穫される作物として、十五夜には里いもを、十三夜には豆をお供えして食べていました。このため十五夜のことを「芋名月」、十三夜のことを「豆名月」と呼びます。「豆の日」は、豆名月に豆をお供えして食べていた風習からできたものです。その年によって十三夜の日が変わることから、10月13日を「豆の日」としました。
 今日の汁物の呉汁には、くだいた大豆と豆乳が入っています。大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど、たんぱく質が豊富です。それだけでなく、ビタミンやカルシウム、鉄分も多く含んでいて、とても栄養のある食物です。汁の具まで残さず食べて、栄養をしっかり摂りましょう。